木製サッシ 夢まど

申請者情報

企業
アルス株式会社
山形県米沢市八幡原2丁目444番地の7
髙橋 風人
髙橋 風人
佐藤周太郎
0238-40-8612
info@yumemado.com

AWARD申請内容

:認定!


:産品

受賞を目指す産品やサービスの名称
木製サッシ 夢まど



大型引き戸「エコスライド」施工事例


申請する商品やサービス等の概要
木製サッシ夢まどは、高断熱、高気密の木製サッシである。海外に比べて日本ではシェアが非常に少ない木製サッシだが、その性能はアルミや樹脂を凌駕する。木は熱伝導率が非常に低くアルミの1000分の1以下であり、断熱性能に優れた素材である。隙間が多い昔ながらの木製建具と違い、木製サッシの本場であるドイツなど諸外国の技術に学び、枠と一体で洗練された構造を持つため気密性にも優れている。普及させるにあたって、早くから都市部など準防火地域での使用を想定してきたため、防火設備の認定を受けた窓も多数ラインナップしている。他の素材に比べ、製造時の炭素排出量も少なく、環境負荷の軽減にもつながっている。人にも環境にも優しい材料で、より良い住環境づくりに貢献している。(参考価格:エコスライド(片引き戸)規格品 W1690×H1900 NET 313,000円)


挑戦と創造のストーリー
窓の高性能化において、日本は世界から遅れている現状がある。住宅の熱損失について、暑さの7割、寒さの6割は窓が原因であるとする調査結果もあり、高気密、高断熱の窓の開発は重要な社会的課題であると捉え、研究開発を進めてきた。
木製サッシの普及を考えたときに、都市部などの準防火地域での使用を想定しなければならなかった。早くから取り組んできた防火試験は、失敗することも少なくはなかったが、研究を重ねて何度も挑戦してきた。あと数秒耐えればというような悔しい経験もあったが、めげずに試行錯誤を重ねてきた。その結果、19種類もの窓が認定を取得。現在も防火設備として認定を得た窓のラインナップは増え続けている。
木材に対する不安の声も少なくない。木材乾燥機の導入をして含水率の管理を徹底したり、暴露試験を通しての塗料研究など、一つ一つの課題に対して向き合う姿勢を持ち続けている。
昨今は性能の向上は継続して行う中で、一般の住宅にも広く普及させたい想いから低価格化の検討を進めており、その中で規格化した木製サッシ「夢まどスタンダード」を開発した。


商品やサービス等の品質の高める工夫
基本的に設計段階から、製造、取付け、アフターケアなど、全て自社で行うようにしている。そのため、万が一の不具合があった場合にも、どの段階で何が起こったのか、原因に素早く辿り着いて対処することができる。また、それぞれの工程の課題を常に共有できるため、改善までのプロセスが短く素早く実行できる。


商品やサービス等の独自性・価値
弊社の木製サッシは、防火設備品としても断熱性能をほとんど損なわない。樹脂やアルミの場合、熱による変形を防ぐため、鋼材で補強したりする必要があるが、それにより断熱性能が著しく下がることがある。木材は燃えても炭化して形が残りやすいため、その性質を生かして鋼材補強などに頼らず防火設備としての遮炎性能を実現した。断熱性と防火性能は本来トレードオフの関係にあったが、木製サッシ夢まどはその課題を解決した。


商品やサービス等に対する評価
住宅の設計において、開口部は工夫しがいのあるセクションである。木目調の樹脂サッシでは出せない、木の意匠と高気密、高断熱性能を持ち、豊富な防火設備認定品で、住宅、施設問わず好評を頂いている。
また最近では、10年以上ご使用頂いているお客様から「時間と共に古びてくる部分はあるが、製品としての欠陥のようなことではなく、性能面でも不満はない」とのお声を頂きました。


情報発信の手段
年に数回、大小さまざまな展示会に参加し、直接対話によって情報発信および情報交換をおこなっている。
その他、設計士の集会などで営業させて頂いたり、紹介などでつながりを拡大している。
また、ホームページからのお問い合わせも増えているため、整備をしてリニューアルの準備を進めている。


評価を活かす仕組みや体制
全て商社を通さず直接取引のため、お客様からの声は届きやすく、朝と昼のミーティングですぐに全体で共有できる。製造の主任たちは全工程を経験しているため、改良などの議論をする際には経験に基づいて、非常に具体的な協議を行うことができる。


今後の計画
夢まどスタンダードの開発により低価格化への挑戦が始まった。
現在取り組んでいる研究は継続して行いながら、製造効率の向上による低価格化を大きな課題として進めていく。
高気密・高断熱の木製サッシ普及による、日本の住環境へ貢献したい想いで、その成果指標としてここから5年で売上高10億円突破を目標としている。


米沢への貢献
道の駅米沢をはじめ、主に施設などで導入していただいた事例があるが、夏は暑く冬は寒い地域だからこそ、一般住宅でも広くご使用頂けるよう低価格化を進めていく。
また国産材を使用する取り組みを加速させる中で、材料調達の段階から地元経済活性化の一助となるような働きかけを行いたい。



現在取り組んでいるSDGsの取り組み<参考>





商品やサービスの画像


内開き内倒し窓(ドレーキップ窓)施工事例



防火設備認定試験の様子





4.3 3 votes
評価

コメントをメールで受け取る
更新通知を受け取る »

10 コメント
古い順
新しい順
Inline Feedbacks
View all comments
teru05081728
5 年 前

当地、下職の多い製造業の中で、自社開発した商品として素晴らしい…低価格の挑戦、企業としての今後目標も素晴らしい…米沢ブランドとして、価値あるものにして下さい

RAN
5 年 前
評価 :
     

道の駅米沢、そして鶴岡市のスイデンテラスで「夢まど」を拝見してきました。
木の香り、木のぬくもりが、建物の雰囲気をやさしく心地いいものにしているように感じました。
あとは、低価格化への挑戦ですね!

覆面調査員X
5 年 前
評価 :
     

山林が多い米沢発、外観と性能を両立させニーズも拡がっていると聞きます。一般の住宅でも使えるよう低価格化に挑戦されているのも素晴らしい。

大魔王様
5 年 前

自然と共生できる夢まどの企画販売は米沢らしい取り組みだと思います。また、人間の生活に必要な光と水と空気を吸収する木製サッシ自体もは素晴らしいと感じます。これからも米沢発の製品として展開を期待します。

インキュベーションポートやまがた株式会社
5 年 前
評価 :
     

米沢の気候に合わせたもの作り素晴らしいです!応援しています!