米パン「らぶらいす」

申請者情報

企業
株式会社ベーカリー中村屋
米沢市中央3‐2‐5
志田清志
志田清志
志田清志
0238-21-3833
b-nakamurayayonezawa@outlook.com

AWARD申請内容

:二次審査中


:産品

受賞を目指す産品やサービスの名称
米パン「らぶらいす」



米粉を100%使用した「らぶらいす」を使った和定食


申請する商品やサービス等の概要
小麦主体のパンを食べられない、小さいお子様から歳を重ねてアレルギーを発症した方まで、安心して「パン」を食べていただきたい。特に幼少期の幼稚園や保育園といった施設のお子様にも提供しております。友達と同じものが食べたいのに自分は違うものという、偏見やいじめの温床を作り出すことが無い世界をつくっていきたいと考えております。また、上記の幼稚園や保育園の園児のお母さんは、食事に気を使われており、身を切るような思いで子供に周りと違うようなものでなく、「パンならパンを一緒に食べさせてあげたい」という思いを届けています。


挑戦と創造のストーリー
2001年山形大学工学部からのお誘いで始まりました。山形大学工学部でのプラスチック加工技術(台所用スポンジ)
を応用してグルテンフリーのパン、お米はグルテンがないのでパンは作れないといわれていますが、この応用でつくれるのではないか?との、アドバイスから始まりました。当時米沢では2店舗営業しており、上杉公園の前の1店舗が、目の前の三回の道路拡張工事で、来店客数、売上半減まで落ち込みました。その時に頂いたお話でしたので、まずはやってみようと思い挑戦が始まりました。最初は普通のパン作りと同じ感覚で、やってみましたが、内層(クラム)がベタベタになり食感が悪く商品価値のないものを、3ヶ月以上作っては捨て、作っては捨ての連続でした。(まるで陶芸家のような)ようやく、商品になったのは、2002年3月の初旬でした。山形大学の方も一緒に手伝っていただいていたので、「この新しい商品を世に出せないか?」と懇願され、2002年4月29日(月)にテスト販売という形でやってみることにしました。前日は徹夜で商品をつくり、1,000食分を用意してテスト販売に臨みました。店を開ける前に店舗前は人だかり、100人くらい並んでいて、オープンするのを待っている様子でした。当時、山形新聞の一面に載ったこともあってどんなものか?との興味もあったようです。取材もNHKをはじめ民放各局と専門紙や新聞の取材など沢山ありました。テスト販売当日はおかげさまで、10時オープンで11時には商品が完売しました。米粉に関して言えば、私の考えは、「もっと米作り農家に頑張ってよい米をつくってもらいたい!」との思いもありました。加工用米は、飼料用にも肥料にもなります。加工用米をあえて農家の方に手間をかけて作っていただくよりも、同じ手間をかけるなら「一等米」を目指して作っていただき、そのお米を製粉して使えば商品価値も高くできるし、農家の方の生産意欲を高め、より良い米をつくろう!というモチベーションの向上にもつながります。
なにより農家個人の収入にも還元できてwin winの関係性ができるのではないか!と考えたからです。


商品やサービス等の品質の高める工夫
米パン「らぶらいす」は全部で8種類プレーン@800円、黒ゴマきなこ@1000円、抹茶金時@1000円、シナモンレーズン@1000円、黒豆@1000円、ポテトレーズン@1000円、らぶらいすミニ@600円あります。
現在は乳アレルギー、卵アレルギーの方のためにアレルゲンを抜いて(米油や、豆乳)を使って提供しております。特にプレーンタイプは、和食(納豆やウナギのかば焼き、煮物)洋は何でもですが特にピザ台で美味しさを発揮します。中華はマーボ豆腐、エビチリ、酢豚や韓国キムチなどを挟んで食べたり、乗せて食べたり食べ方は無限にあります。お客様の好みの厚さや大きさを自由にアレンジしていただきたいので、あえて冷凍ではなく、常温お渡しで自由にカットして自宅で冷凍し、食べたいときにレンジで温め直して召し上がって頂いております。


商品やサービス等の独自性・価値
大手企業のように一気に100本単位で作るわけでなく1本、一個からグルテンやサイリウムを使わずとも簡単に作れます。また要望があれば、地域コミュニティを会場にして「らぶらいす」の、作り方を一から指導しています。
また、家庭でも簡単に作ることができる「米パンキット」を作成し、説明書もつけて販売します。
令和3年の消費者庁のアレルギー疾患データによると、年齢が0歳から10歳までが多く小麦は8.8%、ナッツ類13.5%、牛乳18.6%、たまご33.4%となっており牛乳の代わりに豆乳、たまご不使用で作られるようにアドバイスもしています。
お客様のアレルギーの度合いにもよるので、聞き取りをしっかりしながら対応しております。
お客様おひとり、おひとりの要望に合った材料を使い、独自の米パンをつくることができます。


商品やサービス等に対する評価
お客様からは、パンじゃないけど、もっちりしっとりして美味しいね!焼くとまた食感変わるね!これ100%米だけなの?などの感想をいただきます。
アレルギーは、どの世代でも多かれ少なかれありますし、歳を重ねてから発症する例もございます。
弊社では、わざわざ山形市から1時間かけて、毎週のように通って頂いた70歳過ぎの老夫婦にご来店いただいたこともありました。また寝たきりで思うように体を動かせない女性のお宅に、配達したこともございました。
お客様の中には、アレルギー等の理由でパンを食べたいけど食べられない方がおり、特に幼少期の幼稚園や保育園といった施設のお子様にも提供しております。友達と同じものが食べたいのに自分は違うものという偏見やいじめの温床を作り出すことの無い世界をつくっていきたいと考えております。また、上記の幼稚園や保育園の園児のお母さんは、食事に気を使われており、身を切るような思いで子供に周りと違うようなものでなく、パンならパンを一緒に食べさせてあげたいと願っており、その声にお応えできることで、社会に役立つ企業になりたいと考えております。


情報発信の手段
弊社ホームページからの購入
info@b-nakamuraya.co.jp
電話でのご案内
0238-21-3833
0238-21-4343
FAXでの対応
0238-21-3834
注文書での対応


評価を活かす仕組みや体制
評価の中で「パンじゃない」との意見が多数ございますが、「らぶらいす」は発酵加工食品の新たな食品ということを打ち出しています。一般にいう「パン」と認められたいわけではなく、新たな食品「らぶらいす」として認知度を高めていきたいと考えています。
以前は農水省まで行って意見交換を行ったり、テレビのローカル番組に出演して提言を語ったり、最近では令和4年9月3日の山形テレビ「提言の広場」に出させていただいたりしてPRをしてきたところです。


今後の計画
小麦が高騰している中でパンの消費は増えています。米を使った商品は、今後アレルギーの発症の増加やパン以外の製麵まで行くと考えております。農家の栽培したお米を粉にする製粉機や製粉したものを、その場ですぐ麺にできる機材などもあります。
「らぶらいす」は「らぶらいす」として、米の麺は「んまい!めん」(仮)として販売していきたいと思っています。一年後くらいに出したいと考えています


米沢への貢献
山形県はもちろんですが、米沢産の米を指定して使い、農家を応援する仕組みを6次産業化と一緒に取り組みたいと考えています。全国に先駆けて、この食文化を米沢市から発信していきたいと考えており、官庁と生産者、産業界が盛り上がれば、お米(米粉含む)の評価は上がる思います。



現在取り組んでいるSDGsの取り組み<参考>
弊社では、食品残渣ゼロを目指しています。毎日の残ったパンを冷凍し、学童の生徒のために市外ではありますが毎週プレゼントしております。冷凍したパンは毎週土曜日の昼食やおやつに使っていただいています。
背景には、親御さんが少しでもお弁当をつくる手間を省くために、せめて土曜日の一日くらいはお弁当作りを休んでもいいように!との考えが、学童の経営者と一致したからです。
また、「一人親家庭の子供たち」に(子供だけでなく大人もいます)、毎週土曜日夕方から山大工学部の学生たちが勉強を教えるボランティアの方々にも納めさせていただいております。


1.貧困をなくそう 2.飢餓をゼロに 3.すべての人に健康と福祉を 5.ジェンダー平等を実現しよう 6.安全な水とトイレを世界中に 8.働きがいも経済成長も 9.産業と技術革新の基盤をつくろう 10.人や国の不平等をなくそう 11.住み続けられるまちづくりを 12.つくる責任つかう責任 13.気候変動に具体的な対策を 14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう 17.パートナーシップで目標を達成しよう


商品やサービスの画像


黒豆



黒ゴマきなこ



らぶらいすのバラエティー2





調査員評価集計結果

問1.秀でた「挑戦と創造」のバックグランドを感じる
そう思うグラフ9
どちらとも言えないグラフ1
そう思わないグラフ0

問2.「優れた品質」や「他にはない価値」を感じる
そう思うグラフ8
どちらとも言えないグラフ2
そう思わないグラフ0

問3.販売・広告活動等優れた取り組みをしている
そう思うグラフ3
どちらとも言えないグラフ7
そう思わないグラフ0

問4.米沢を代表し、米沢ブランドを高める事に貢献しそう
そう思うグラフ9
どちらとも言えないグラフ1
そう思わないグラフ0

問5.これからも更なる進化が期待できる
そう思うグラフ9
どちらとも言えないグラフ1
そう思わないグラフ0

評価 (4.57 / 7)

20
コメントを残す

11 コメント作者
新しい順 古い順
しゃちょう
評価 :
     

アレルギー等により他の人と同じものが食べれない子どもたちの環境を同じパンを使って解決したいとの思い、非常に共感できます!米粉ならではの組み合わせとして「和定食」をイメージしたトップ画像も大変面白いと思いました。また、学童保育への寄贈等により地域課題を解決していきたいとの思いは非常によいことであり感銘と受けました。もっともっとPRしていただければ、さらに多くの方々から知ってもらえると思いますので引き続きがんばっていただきたいです!

RAN

商品開発となったきっかけ、それと地元山形大学工学部プラスチック成形技術とのコラボには、挑戦と創造のストーリーを、そして様々な商品を開発提供しているのにも、独自性と品質の高さを感じます。また食品残渣ゼロの取り組みをこのような形で実践していることにも深く感心します。

大魔王様
評価 :
     

地元山形大学工学部の技術を応用し商品開発されたことに敬意を表します。パンだけど小麦を使わない新しいパンであり和食や中華に合わせるという考え方、概念も面白い。多くのファンがいるのも頷けます。残渣ゼロを目指すことや売れ残り商品の利用についても前向きで素晴らしい取り組みだと思います。まだまだ知らない人もいると思うので継続したPRが必要なのではないでしょうか。

HORP
評価 :
     

米粉を活かした「らぶらいす」は、パンでは無い、と言われてもパンを愛するパン屋さんでないと開発はできなかったと思います。らぶらいすに合うおかずもご飯と同じであり、今後の展開も楽しみです。何よりアレルギーでパンが食べることができない方の、「パンを食べたい」に寄り添う気持ちに感動しました。

株式会社tree

米粉パンと和食の新しいコラボ商品ができそう!米沢らしい食材との組み合わせも面白そうですね。

評価 :
     

アレルギーを持つ方が増えている中で、こういった商品を開発し広めていらっしゃることに感銘をうけました。小麦を食べられない沢山の方が食べることへの抵抗や、周りを気にするようなことがなく過ごせるようにより多くの方への周知を頑張っていただきたいです。

米沢牛が好き

今では米粉パンが一般的ですが、それ以前から取り組まれているのを存じ上げます。ただ、20年前以上からなので、最近の新たな取り組みがあれば良いのですが。

K
評価 :
     

商品開発に至るキッカケ、試行錯誤、オーナー様の願い、様々な思いが溢れる素敵な商品だなと感じました。「んまい!めん」などの新商品の構想もあり今後の展開がいち消費者としても非常に楽しみです。今回のエントリーでこの商品を初めて知ったので、もっともっと情報発信していただきたいなと思いました。

鈴木
評価 :
     

商品化へ至るまでのご労苦があったものと拝察いたします。商品そのものについては無論のこと、誰でも食べられるようなものを作る、いじめや偏見へのきっかけを無くすといったコンセプトに感銘を受けました。

アサヒ商事株式会社
評価 :
     

食品残渣ゼロを目指していることはとても大事なことだと思います。
「寝たきりで思うように体を動かせない女性のお宅に、配達したこともございました。」
と書いてありましたが、今でも続いてますでしょうか。
さまざまな状況に応じたサービスを提供していることは
大変思いやりのある会社だと感じています。
今後の商品開発に期待しています。