もくロック(木製ブロック)
申請者情報
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企業
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株式会社ニューテックシンセイ
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米沢市花沢3075-1
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桒原 晃
:
桒原 晃
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山岸 新司
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0238-21-3155
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info@mokulock.com
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会社ホームページ:https://nt-shinsei.com/newtechshinsei
もくロックホームページ:https://mokulock.com/
もくロックフェイスブック:https://www.facebook.com/Mokulock
もくロックインスタグラム:https://www.instagram.com/mokulock_jp/
もくロックホームページ:https://mokulock.com/
もくロックフェイスブック:https://www.facebook.com/Mokulock
もくロックインスタグラム:https://www.instagram.com/mokulock_jp/
AWARD申請内容
:認定!
:産品
受賞を目指す産品やサービスの名称
もくロック(木製ブロック)
無垢材から削り出しで作った組立型木製ブロック
申請する商品やサービス等の概要
自然に恵まれた山形の地域資源を活用し、子どもたちへ自然の魅力を感じれるおもちゃを創る、というアイデアから始まった“もくロック”は、地域の産業資源であるモノづくりの技術と、地元の木材をかけ合わせて生まれた商品です。挑戦と創造のストーリー
自社の技術を使い地元の資源を生かした商品を作りたいという思いから始まった商品ですが、地元の木材をどう確保できるのかという所の最初から問題アリでした。当時、地元での木材として広葉樹の流通はほとんど無く物の確保が難しいと感じ、置賜地区のチップ工場に集まってくる「曲がっていたり・直径の細い」利用価値の低い広葉樹を使用したい旨に賛同頂いて、丸太の確保の目処がついた形になります。
製材・乾燥については、製品が小さいので物理的な量として少ないので、ある程度の規模の会社さんでは製材・乾燥を請け負って頂ける所もなく難航していた所、近場の製材所さんに請け負って頂きました。
また、乾燥について含水率をある程度安定させるには2次的な乾燥がどうしても必要であり、どのように行なうべきか山形大学工学部さんと協同研究して頂き確信を得ていった経緯もあります。
加工については、自社で樹脂や金属の加工を行っておりますが木材は初めてなので情報収集からはじめ、工業技術センターさんでは「木材加工について簡単に考えて失敗する会社をこれまで幾つか見てきた・・・」と叱咤激励?を頂き、たくさんの情報提供と自社加工機の改善の指導に尽力頂き、目処がたった形でようやくスタートできました。
また、加工を始めるようになり、樹種・木目の向き・硬さ・年輪の形状等の違いにより同じ状態の材料が存在せず、金属や樹脂と違い寸法のバラツキが大きくなる事をどのようにすれば小さくできるのか改善の日々でした。
商品やサービス等の品質の高める工夫
・無垢の木材加工として精度が必要な部分には1/100mm単位での切削加工・加工後の寸法変化を抑える為の木材全体での含水率調整
・加工場所の温湿度管理
・やまがた絆の森プロジェクトを通じ、木を育て木を知ってもらう事
商品やサービス等の独自性・価値
・木製チップ以外での「利用価値の低い木」の使用用途は既存以外にもまだある事の例として、また、異業種からでも商品化が可能である事への例として示せた。・木は伸び縮みするもので高精度な無垢の切削物は無理だろうとの一般見解への脱却を図る事ができ、もくロックの無垢材の高精度な加工例としての認知度を広める事ができた。
商品やサービス等に対する評価
・環境保全の取り組みとして評価2011年もくロック販売開始。国内外の展示会への出展を足がかりに、国内約300店舗、海外ではヨーロッパやアメリカなど世界40カ国に輸出されています(2021年3月現在、コロナ渦の影響で海外輸出は一時休止中)
2015年
初出展した欧州最大級のインテリア・デザイン見本市「メゾン・エ・オブジェ」で環境に配慮して持続可能な商品を作る企業に贈られる「グリーン・アイテナリー賞」を受賞
2017年
環境保全推進賞山形県知事賞 受賞
ヤマガタエクセレントデザイン プロダクトデザイン賞 受賞
2018年
JAPAN WOOD DESIGN AWARD 審査委員長賞 受賞
ディスカバー農村漁村の宝 に選定 (東北農政局)
2019年
Eco Exellence Award おもちゃ部門 1位(ncw magazine アメリカ)
情報発信の手段
・子どもたちへの教育、体験(やまがた絆の森プロジェクトを通じて)県等の行政と連携し、企業による森づくりを行うプロジェクトに2015年より参加。南陽市にある5haの森林を地元の人達と協力しながら、草刈や植樹、倒木処理等の保全活動を実施。草刈り時期には地元の小学生達にも体験してもらうことで、木を使うだけでなく自然やそれに関わる人材を育てる活動も行っております。
現在は県内外のセレクトショップや専門店、無印良品の「日本の木のおもちゃシリーズ」での展開、さらに道の駅でも取り扱っていただき、「山形県産のブロック」という認知度も上がってきております。
評価を活かす仕組みや体制
本年度からマーケティング専門家の副業人材と契約しブランドの再構築に取組んでいる。チームの一員としてマーケティングの計画から実行まで並走し、コンセプト設定・顧客の属性分析
などを経て現在はSNS等を活用したファンづくりやコミュニケーションづくりの段階にある。
今取り組んでいる手法と体制を用いて米沢品質のブランド価値との相乗効果を狙っていく。
今後の計画
今後は、絆の森の活動と、そこの場所を活かした自然体験活動にも取り組み、新たな商品企画も増やし、さらなる地域の資源や文化を活用したブランドづくりを強化していきます。米沢への貢献
米沢の地で誕生し、米沢で働く人たちが作っている商品やサービスが、世界40か国の子ども達に楽しみを提供できることに自信を持ち今後も新たな価値を創造していく。
それらの活動が結果的に�米沢や周辺地域への発展に繋がることが、私たちが考える貢献の姿と考えている。
今まで蓄積してきた金属加工技術を、米沢の大切な地域資源である木を、森づくりプロジェクトとも結びつけて商品化したことは、素晴らし挑戦と創造で、SDGsの先駆けだと思います。
元々は電子機器の精密加工技術を活かしたものだと聞いています。それを木製ブロックに活かした取り組みは素晴らしいと思います!可能ならば米沢産木材などの特徴がプラスされれば、米沢らしさが表現できると思います!
異業種から商品を行うなどの様々な挑戦によって作られた商品なのですね。この商品を通して環境や自然について考えるきっかけにもなると思いました。
自社が持つ加工技術を全く性質の異なる木材に応用したのは、果敢な挑戦です。また「利用価値の低いものに付加価値を付ける」「地域課題である森林保全に一役買う」という視点も素晴らしいと思います。今後、低価格化やバリエーション拡大など更なる普及・発展を期待しています。
高い加工技術を生かし、地域資源を全く新しいものに生まれ変わらせている。既に数々の賞を受賞しているが、過去の実績だけでなく、現在進行でブランド再構築や新しい発信を試行しており、「挑戦と創造」を標榜する米沢ブランドの代表として更なる進展も期待できる。
草木塔の精神につながるような米沢独自のストリー性をもたせたPRと、SDGsを絡めることで存在感が出るのではないでしょうか?